なお、上記の電子メールの盗難に関しては、適当な民間のネットワーク事業者に侵入しても、そこで獲得できるのは、ターゲットとしている機関から発信され、たまたまそこを通過する一部の電子メールや転送ファイルだけである。行政の有する情報は、多数の情報をデータベース的に集約することにより価値が高まる情報(住民情報等)や、数は多くないが網羅的に集めることにより新たな価値を持つ情報(入札に関する問い合わせ等)、単独で価値を持つ機密情報等があり、いずれもターゲットとする機関から出入りする情報をくまなくチェックする必要がある。したがって盗む側としては、ターゲットとする機関の出入口の通信管理装置に侵入することが一番効率的な方法である。すなわち、行政手続きの電子化の観点で言えば、行政機関におけるネットワーク(霞が関WANを含む)及びその外部への接続点におけるセキュリティ管理を重視することが重要となる。